晩年、彼が世間に与えた衝撃は演技にとどまらなかった。認知症を患った妻・南田洋子を自宅で密着介護し、その実情をテレビ番組や手記を通じて公表した出来事は、当時の日本社会に激震を与えた。
当時はまだ芸能人のプライベート、特に介護や認知症といったセンシティブな問題をオープンにする風潮は少なかった。しかし、彼は妻への変わらぬ愛を注ぎ続けながら、老いや病に向き合う現実を隠すことなく発信した。この一連の行動は、超高齢社会へと突入しつつあった日本において、介護問題の議論をオープンにし、多くの人々の意識を改革する大きなきっかけとなった。