今や世界中で愛されるこの名曲だが、元々は誕生日の歌として作られたわけではない。19世紀末の1893年、アメリカ・ケンタッキー州ルイビルで幼稚園の園長を務めていたパティ・ヒルと、ピアニストであり作曲家でもあった姉のミルドレッド・ヒルの二人の姉妹によって生み出された。
彼女たちが制作した楽曲プロジェクト『Good Morning to All』は、毎朝園児たちが教室で元気に挨拶を交わすための曲だった。覚えやすく愛らしいメロディは子供たちの間で大流行し、いつしか誰かの誕生日が来るたびに、子供たち自身が歌詞を「Happy Birthday to You」に書き換えて歌い始めた。教室で生まれた自然発生的な替え歌こそが、世界的大ヒット曲の原点だったのだ。