1987年にフジテレビ系列で放送を開始した『志村けんのだいじょうぶだぁ』は、それまでの大型枠とは一味違う、濃密で実験的なコント空間を作り出した人気バラエティ番組だった。メインキャストを務めた志村けんは、自らアイデアを出し合い、毎回の収録に並々ならぬ執念を燃やしていたという。
その中でも一際異彩を放っていたのが、あの独特な太鼓を使った決め台詞のコントだ。意味を持たないフレーズと、淡々と刻まれる拍子。視聴者はそのナンセンスな世界観に一瞬で引き込まれ、翌日の学校や職場では誰もが真似をする社会現象へと発展していった。