食費の高騰が続く昨今、1束数十円から100円前後で安定供給されるえのき茸と豚肉の組み合わせは、家計の防衛策としても最強の布陣です。えのきのコリコリとした特有の歯ごたえは、少ない肉の量でも抜群の咀嚼満足感をもたらし、満足度を損なわずにボリュームを底上げしてくれます。
料理の完成度を決定づけるのがタレのバランスです。味付けの軸となる3大フレーバーの調合比率を押さえておけば、毎日の食卓で味のブレに悩むことはありません。
まずは不動の王道である甘辛照り焼きの黄金比です。肉巻き8〜10本(豚肉約200g・えのき1袋分)に対して、醤油:みりん:酒=各大さじ2、砂糖=小さじ2〜大さじ1の比率で合わせます。あらかじめ砂糖を完全に溶かしておき、肉にしっかり火が通った最終段階で一気にフライパンへ投入して煮絡めることで、照りとコクが際立ちます。
さっぱりと食べたい夕食や暑い季節には、えのき肉巻き ポン酢 さっぱり仕立てが適しています。フライパンでカリッと焼き上げた肉巻きに、市販のポン酢大さじ3とみりん大さじ1を回しかけ、仕上げに小ねぎや大根おろしを添えるだけで、脂っぽさを瞬時に中和する極上の一皿に仕上がります。
コクを極めたい日には、えのき肉巻き バター醤油が家族を唸らせます。醤油大さじ1.5、酒大さじ1、みりん大さじ1でベースの味を整え、火を止める直前に有塩バター10gを落として余熱で溶かし絡めます。バターのミルキーな香りと醤油の焦げた香ばしさがえのきの繊維に染み込み、ご飯のおかずだけでなく晩酌のお供としても抜群の威力を発揮します。