成城や深沢、等々力に代表される高級住宅街のステータスは、過酷な市場環境下でも揺らぐことがない。土地の細分化を防ぐ風致地区の指定や建築協定によって整然とした街並みが守られており、これが資産価値の強力な下支えとなっている。
一方で、不動産業界が熱視線を送るのは、築年数を経過した中古マンションや一戸建てのリノベーション需要だ。都心部のアフォーダビリティが低下する中、広大な敷地と緑豊かな住環境を求めるパワーカップル層が流出流入を繰り返し、実需に基づく堅調な取引が続いている。投機目的ではなく、「本物の上質な暮らし」を求める実需層が支える確固たる不動産トレンドが存在する。