先物取引において投資家を恐怖のどん底に突き落とすのが「追証(追加証拠金)」のシステムです。相場が保有ポジションと逆方向に動いて損失が膨らみ、口座内の証拠金維持率が規定のラインを下回ると、証券会社から緊急の入金要請が届きます。
追証が発生した場合、投資家には主に2つの選択肢しか残されていません。
- 翌営業日の指定期日までに現金を追加入金する
- ポジションを強制決済(ロスカット)して損失を確定させる
ここで多くの個人投資家が陥るのが、「追加入金を繰り返して破産する」という泥沼のパターンです。「ここが底だろう」「明日には戻るはずだ」という希望的観測から消費者金融やキャッシングで資金を用立てて追証を払い続け、さらなる暴落に巻き込まれて数千万円単位の負債を抱え込む事例が頻発しています。
海外FX業者などで見られる「ゼロカットシステム(口座残高以上の損失を業者が補填する仕組み)」は、国内の金融商品取引法において「損失補填の禁止」に抵触するため一切導入されていません。国内の正規取引所で発生したマイナス残高は、法的な支払い義務を伴う正真正銘の借金となります。