メインヒロインのひとりである明月栞那(めぐる かんな)のシナリオ進行時や、墨染希の実家周辺の描写では、神戸から足を伸ばした京都エリアのロケーションが重要な役割を果たしています。
墨染希のルーツを感じさせる神社仏閣の境内風景には、京阪電鉄沿線にある伏見・墨染周辺の神社や、東山エリアの静謐な境内がモデルとして反映されています。石段の勾配や鳥居の配置、木漏れ日の差し込む参道のアングルは、現地の風景と照らし合わせることで作中そのままの構図をファインダーに収めることができます。
また、ヒロインたちとの散策シーンで登場する風情ある水辺の道やレトロな橋は、出町柳・鴨川デルタ周辺や祇園白川の石畳を彷彿とさせます。異人館が織りなすハイカラな神戸の街並みと、京都の静けさを湛えた情景の対比が、各ヒロインの個別ルートにおける感情の機微を鮮やかに際立たせています。