政権与党である自由民主党にとって、選挙における得票能力と手足となって動く運動員の確保は至上命令だった。その穴を埋めたのが、現在の世界平和統一家庭連合である。電話かけ、街頭演説での盛り上げ役、さらにはポスター貼りまで、彼らの無償の献身は接戦区の候補者にとって喉から手が出るほど欲しいリソースだった。
見返りとして与えられたのは、政治家によるお墨付きやイベントへの祝電、そして何よりも団体に対する社会的な「公認」の威光であった。霊感商法や高額献金で悲鳴を上げる被害者の存在が社会問題化する傍らで、政治の庇護が団体の防波堤として機能し続けた罪深さは極めて重い。