身長172cmのガードがNBAのコートに立ち、本場の巨漢たちをキリキリ舞いさせたニュースは、日本国内にとどまらず世界中に衝撃を与えた。河村勇輝が見せたあのパスセンスと恐怖心の欠如は、日本バスケのメンタリティを根本から変えたと言っても過言ではない。
八村塁がNBAの最前線で大型フォワードとして強固な存在感を示し、渡邊雄太が魂のこもったディフェンスとシュートでチームを鼓舞する。富永啓生の常識外れのシュートレンジは、相手ガード陣に絶え間ない精神的プレッシャーを与え続けている。だが、真に恐ろしいのは彼ら海外組の存在だけではない。海外で揉まれて帰国した選手たちが持ち帰る「世界標準のプレイ強度」が、日本代表のトレーニングキャンプ全体の質を異次元のレベルに引き上げている点だ。国内でプレイする若手たちも、練習からその強度を体感することで、国際試合のピッチに立った瞬間に気後れすることがなくなった。