興味深いことに、2026年の今、この老舗の客層はかつてのような年配の常連客ばかりではない。昭和レトロな雰囲気に魅せられた20代〜30代の若者や、本物の日本文化を体験したいと訪れる海外からの旅行者の姿が目立つ。スマートフォンを置き、目の前の酒と料理に向き合う体験が、むしろ新鮮な刺激として映っているのだ。
SNSの拡散によって認知度が広まった一方で、店側が提供する体験の本質は一切ぶれていない。一見客も常連客も同じように迎え入れられる温かい空気が、国境や世代の壁を軽々と飛び越え、世界中に新たなファンを生み出し続けている。