超高精細な画像や生成AIによる完璧なビジュアルが溢れかえる2026年。完璧すぎる世界に対するある種の満腹感が、若者たちを「粗い質感」へと向かわせている。ここでY2Kの美学が再浮上する。
粗い画素のCCDセンサーデジカメ、独特のノイズが入るガラケーの写真、青みがかったフラッシュ光。それらは、最新スマートフォンの処理された完璧な写実とは対極にある「味」として若者の目に映る。あえて失敗したようなライティングやローテクな手触り。不完全だからこそ宿る生々しさや温もりが、AI時代を生きる世代にとって最もクールな自己表現の手段になっているのだ。