キメラ=アント討伐隊のミッションは、単なる能力者同士の力比べではなかった。会長ネテロをはじめとするハンター協会の幹部たちが挑んだのは、心理的な限界と絶望が交錯する極限状態の戦いだ。
その中でパームが果たした役割は極めて重い。自らを犠牲にして潜入し、アリに改造されながらも精神の矜持を守り抜いた。彼女がもたらした監視情報がなければ、宮殿突入作戦の結末は全く異なるものになっていただろう。冷徹な戦術家であったノヴが精神的に崩壊していく姿とは対照的に、パームが見せた土壇場での精神的強靭さは、読者に強烈な印象を刻み込んだ。