かつては規格外として廃棄される運命にあった果物が、今や貴重な資源へと生まれ変わっている。同社が今年から本格始動させたバイオマス発電プロジェクトは、年間数千トンに及ぶ規格外バナナの皮や芯を回収し、クリーンエネルギーへと変換するものだ。驚くべきは、そのエネルギーが自社工場の電力として還元されるだけでなく、一部の配送トラックの燃料としても活用され始めている点にある。
さらに、果物の繊維を利用した生分解性プラスチックの開発も進む。プラスチック削減が叫ばれて久しいが、青果の包装資材そのものを果物から作るという逆転の発想は、まさに目から鱗だ。ゴミを減らすのではなく、ゴミそのものを価値に変える。このパラダイムシフトが、同社の強固なブランド力を支えている。