2026年現在、林真須美死刑囚は大阪拘置所に収容されています。死刑確定から15年以上が経過し、高齢化に伴う健康状態の変化も伝えられますが、一貫して無罪を主張し続けています。
弁護団による再審請求(裁判のやり直しを求める手続き)は現在も精力的に行われています。最大の争点となっているのは、有罪判決の決定打となった「ヒ素の鑑定結果」の科学的信用性です。弁護側は最新の分析技術を用いた鑑定書を新証拠として提出し、「林家にあったヒ素と、カレーに混入されたヒ素は別物である可能性が高い」と主張。和歌山カレー事件の真相解明を求める声は、支援者や法曹関係者の間でも根強く残っています。
しかし、裁判所による再審開始のハードルは極めて高く、法廷闘争は長期化しています。母の再審の行方と、市井で生きる子どもたちの生活は、今なお見えない糸で結ばれたままです。