日本におけるゴルフ競技の健全な普及と発展を目的に、1924年に設立された日本ゴルフ協会(JGA)は、1世紀以上の歴史を誇る公益財団法人です。世界的なルール統括団体であるR&A(ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ・オブ・セント・アンドリュース)およびUSGA(全米ゴルフ協会)と緊密に連携し、日本国内における唯一の公式統括機関(National Governing Body)として位置づけられています。
多くのゴルファーが混同しやすい組織の違いとして、男子プロツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)や女子ツアーを運営する日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)、プロゴルファーの資格認定を行う日本プロゴルフ協会(PGA)などが挙げられます。これらが主にプロフェッショナル領域の興行や資格管理に特化しているのに対し、JGAはプロ・アマ双方を包括する頂点に立ち、競技規則の制定、日本ゴルフ協会 アンチドーピング規程の厳格な運用、オリンピック日本代表選手の強化・派遣まで、国家レベルのスポーツ行政を担っています。
組織の運営方針を左右する日本ゴルフ協会 会長の系譜をたどると、歴代の経済界重鎮やゴルフ界の指導者が舵取りを行ってきました。従来の伝統的な名門カントリー倶楽部中心の意思決定プロセスから、近年ではスポーツビジネスの透明化やダイバーシティを意識した組織改革が進められています。理事会の構成や財務状況の公開など、現代的なコンプライアンス基準に適合したガバナンス体制の構築が現在も進行しています。