今回のような事件を引き起こしたのは、世界最大級のヘビとして知られるアミメニシキヘビ(レティキュレートパイソン)だ。体長は時に10メートル近くに達し、その筋力は圧倒的である。彼らは毒を持たない。代わりに、獲物に噛み付いた後、強靭な体で締め付ける。獲物が息を吐き出すたびに締め付けを強め、最終的に心停止に追い込むのだ。
顎の関節は特殊な構造をしており、左右に大きく分離する。これにより、自身の頭部よりもはるかに巨大な獲物を丸呑みすることが可能になる。通常はイノシシやシカ、あるいは家畜を狙うが、人間の体格であっても彼らにとっては「飲み込める獲物」の範疇に過ぎない。特に肩幅が最大の難関となるが、時間をかけてゆっくりと飲み下していく。