一方で、テクノロジーの進化を肯定的に捉えようとする動きもある。もし公式が監修した「本物のAI音声」であれば、パーソナルアシスタントや、音声小説の朗読サービスとして需要があるのではないか、という意見だ。憧れの俳優が、自分の名前を呼んで語りかけてくれる未来を望むファンは少なくない。
だが、そこには倫理的な境界線が厳然と存在する。「本人の意思」が介在しない音声は、どれほど美しくてもただのプロパガンダや搾取でしかない。ファンコミュニティの間でも、「偽物の声に癒やされたくない」「本人がスタジオで吹き込んだ声だからこそ価値がある」という声が主流を占めつつある。