巨大組織の原点を振り返ると、港湾労働者の結束から始まった歴史があります。歴代組長 経歴の軌跡は、日本の戦前・戦後史と裏表の関係にあります。
- 初代・山口春吉:1915年、神戸港の沖仲仕約50人を束ねて結成。浪曲興行など芸能興行に進出。
- 二代目・山口登:初代の長男。劇場の経営権獲得や大相撲の興行を手掛け、関西圏での地盤を確立。
- 三代目・田岡一雄:戦後の混乱期に就任。港湾事業と芸能プロダクション(神戸芸能社)を軸に全国展開を果たし、数万人規模の全国組織へと押し上げた伝説的指導者。
- 四代目・竹中正久:三代目の急逝後、激しい跡目争い(一和会分裂)を経て就任。直後に「山一抗争」の凶弾に倒れる。
- 五代目・渡辺芳則:山健組出身。バブル経済期を背景に組織を巨大企業化し、ブロック制の導入など近代的な組織運営を確立。
- 六代目・司忍:2005年に弘道会から初の組長就任。組織改革と信賞必罰の徹底を進め、100周年以降の激動期を指揮。
100年を超える歩みの中で幾度もの内部抗争を経験してきた同組織ですが、現体制下での10年に及ぶ分裂騒動は、法規制の壁も相まって過去最も消耗を強いられた期間となりました。