現代の野球界は、大谷翔平選手をはじめとする異次元のスターたちが席巻している。しかし、彼らが活躍できる土壌を作ったのは、間違いなく2000年代に海を渡った先駆者たちだ。その筆頭である松井氏のプレースタイルは、豪快なホームランだけでなく、チームの勝利に徹する自己犠牲の精神にあった。
ミュージアムを訪れる若い野球少年たちは、松井氏の「フォア・ザ・チーム」の姿勢に強く惹かれるという。打率や本塁打数といった数字以上に、ピンチの場面で必ず打ってくれるという信頼感。その信頼がどのように築かれたのかを、展示を通じて学ぶことができる。時代が変わっても色褪せない、野球の本質がここにある。