視点を世界に向けると、世界の猫の数ランキングにおける日本の立ち位置が見えてきます。グローバル調査機関(Statista等)の集計によると、世界で最も猫の飼育数が多い国は米国(約7,400万匹)であり、次いで中国(約6,500万匹)、ロシア(約2,300万匹)、ブラジル、ドイツと続きます。日本は世界トップ10圏内にランクインしており、国土面積や人口比率を考慮すると、世界屈指の「猫愛好国」といえます。
この膨大な猫の存在は、日本経済にも計り知れない恩恵をもたらしています。関西大学の宮本勝浩名誉教授らの試算で広く知られるようになったネコノミクス経済効果は、キャットフードやペット保険、トイレ砂などの日用品消費にとどまらず、猫カフェ、関連書籍、キャラクターグッズ、観光誘致まで含めると年間約2兆円から2兆5,000億円規模に達します。
SNS上での猫インフルエンサーによる経済波及や、猫をテーマにした地域おこしなど、カルチャーと産業が密接に結びついた巨大市場が確立されています。