2010年代に入ると、フランク・オーシャンやザ・ウィークエンド、SZA(シザ)らの登場により、「オルタナティブR&B(インディーR&B)」という潮流が生まれた。シンセサイザーの幻想的な響きや、アンビエント、ロックの要素を取り入れた内省的な歌詞世界は、従来の「歌い上げるR&B」のイメージを大きく覆した。
そして2026年現在、R&Bのフロントラインはアフリカ大陸やラテンアメリカのサウンドと激しく交差している。ナイジェリア発のアフロビーツや南アフリカのアマピアノが持つ独特のリズムと、R&Bのスウィートなメロディラインが融合。国境や言語の壁を軽々と飛び越えるハイブリッドなトラックが、TikTokやグローバルチャートを絶え間なく揺らし続けている。