8年におよぶ旅路の果てに彼らを待ち受けていたのは、変わり果てた祖国だった。豊臣秀吉による伴天連追放令。かつての歓迎ムードは消え去り、彼らは「危険な思想を持ち帰った者」として監視の目に晒されることになる。伊東マンショは若くして病死し、中浦ジュリアンは凄惨な拷問の末に穴吊りの刑で殉教した。原マルチノはマカオへと追放され、そこで生涯を終えた。ヨーロッパで見せられた天上の栄華と、日本の冷たい土牢。その落差があまりにも激しすぎる。彼らの後半生は、まさに時代の濁流に飲み込まれた悲劇そのものだった。
バチカンで発見された「消された手紙」が明かす、天正遣欧少年使節の真実と2026年の問い
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