繊維にこびりついた皮脂と酸化成分を化学的に分解するには、汚れの性質(酸性)に合わせた「アルカリ中和」と「酸化還元漂白」の2段階アプローチが決定打となります。
ステップ1:セスキ炭酸ソーダ水でタンパク質・皮脂を緩める
スプレーボトルに水500mlとセスキ炭酸ソーダ小さじ1を溶かします。黄ばんだ脇部分にたっぷり吹きかけ、20〜30分放置します。重曹よりもアルカリ度が高いセスキ炭酸ソーダは、皮脂汚れとタンパク質を素早く乳化させて繊維から浮かせます。
ステップ2:重曹+酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)の温水ペースト爆弾
浮き出た頑固な黄ばみには、粉末の酸素系漂白剤と重曹を1:1の割合で混ぜ、40〜50℃のぬるま湯を少量加えてペースト状にします。これを歯ブラシなどで黄ばみに直接塗り込みます。熱を与えることで過炭酸ナトリウムから活性酸素が一気に放出され、リポフスチン色素と酸化皮脂を強力に分解・脱色します。
ステップ3:ぬるま湯でのつけ置きと通常洗濯
ペーストを塗った衣類を45℃程度のお湯に30分〜1時間つけ置いた後、そのまま洗濯機に入れて弱アルカリ性の液体洗剤で通常通り洗います。すすぎの段階でクエン酸を少量投入すると、アルカリに傾いた繊維が中和され、ふんわりとした仕上がりになります。
※ウールやシルクなどの動物性繊維、金属製ファスナーが付いた衣類はアルカリや酸素系漂白剤で傷む恐れがあるため、プロのクリーニング店に「ウェットクリーニング指定の汗抜き染み抜き」を依頼してください。