この現象は、テレビからネットへと主戦場を移した現代のお笑い界全体の縮図でもある。テレビ局がコンプライアンスの遵守に追われ、無難な企画に終始する一方で、ネット空間は無法地帯に近い自由さを誇ってきた。だが、その境界線も年々狭まりつつある。
表現の自由と権利の保護。この二者択一の議論は、もはや古い。今求められているのは、クリエイターと権利者が互いに利益を享受できる新しいエコシステムの構築だ。一部の先進的なIP(知的財産)ホルダーは、ガイドラインを制定し、一定のルールのもとでの収益化を認める動きを見せ始めている。しかし、保守的な業界全体がその方向に舵を切るには、まだ時間がかかりそうだ。