熱中症予防サプリが身近になる一方で、誤った認識によるトラブルも散見されます。ネット上で散見される誤解を正し、リスクを避けるための知識を整理します。
最も危険な誤解は、「サプリさえ飲んでいれば水分は少なくて良い」という勘違いです。タブレットやカプセルはあくまで「体内の電解質濃度を適正化する触媒」に過ぎません。体温を下げるための発汗や血流を維持するためには、当然ながら物理的な「水(H2O)」が必要です。サプリを飲む際は、必ずコップ1杯(150〜200ml)程度の水や麦茶と一緒に摂取しなければ、胃腸内で高濃度のミネラルが停滞し、胃粘膜を刺激して腹痛を引き起こす恐れがあります。
また、塩飴や安価な市販製品に多く含まれる「糖分トラップ」にも注意が必要です。過剰な砂糖やブドウ糖が含まれている製品を短時間に何個も摂取すると、急激な血糖値の上昇とその後の急降下(リアクティブ低血糖)を招き、激しい倦怠感や集中力低下を引き起こします。「熱中症予防のつもりが、糖分過多でバテてしまった」という事態を避けるためにも、成分表示の糖質量を必ず確認することが鉄則です。