「勉強しなさい」という言葉が、子どものやる気を完全に削ぐことは、多くの心理学実験で証明されている。思春期は自己決定権を強く求める時期であり、他人から指示された行動に対しては、本能的な拒絶反応を示す。たとえ自分からやろうと思っていたとしても、親に言われた瞬間に「やらされる仕事」へと変質してしまうのだ。
親ができる最善の策は、指示ではなく環境を整えることに徹することだ。静かなリビングの片隅にワークスペースを作ったり、美味しそうな夜食を用意したりするだけでいい。口を出したくなる衝動をグッと抑え、子どもが自ら動き出すのを待つ忍耐力が、今、親たちに試されている。