伝統的な「Crepi!(オオカミよ死ね)」という返答に対し、現代のイタリアでは新たな返し方が急速に支持を集めています。それが「Viva il lupo!(ヴィーヴァ・イル・ルーポ=オオカミ万歳!/ オオカミよ生きろ!)」です。
20世紀後半、イタリアでは乱獲によりアペニン山脈のオオカミが絶滅の危機に瀕しました。その後の手厚い自然保護活動によって個体数が回復した経緯もあり、環境意識の高い若者や動物愛護家を中心に「オオカミを殺すような物言いは時代遅れだ」「母性愛の象徴であるオオカミを讃えるべきだ」という声が高まりました。
現在では、「In bocca al lupo!」と言われた際に「Viva il lupo!」と返してもまったく不自然ではなく、むしろ優しさと教養を感じさせるスマートな返答として受け入れられています。