スタジアムの熱源は、瞬く間に列島全土を飲み込んだ。キッチン用品店からペッパーミルが姿を消し、小中学生の少年野球チームから企業のオフィスにまでポーズが浸透した現象は、スポーツメディア・エンターテインメントの枠組みにおいても極めて稀有な事例だ。
誰でも直感的に真似できるシンプルさと、ヌートバーが放つ屈託のない笑顔。その親しみやすさがSNSを通じて拡散され、試合を見守るファン一人ひとりが「自分もチームの一員である」という強い当事者意識を持つに至った。観客席とベンチが同じポーズで呼応し合う光景は、従来の応援スタイルを根底からアップデートした。