長年、料理愛好家やネット上で囁かれてきたのが「すき焼きにしらたきを隣接させて煮ると、凝固剤のカルシウム成分によって牛肉が硬くなる」という説です。
しかし、一般財団法人日本こんにゃく協会が実施した科学的な比較試験データによると、しらたきの有無や配置場所による牛肉の硬さ(破断強度)に有意な差は認められないという結果が公表されています。肉が硬くなる主な原因は「煮込みすぎによるタンパク質の凝固」や「割り下の加熱温度」であり、しらたきそのものが直接の要因ではありません。
ただし、料理を美味しく仕上げるためには下茹で(アク抜き)が欠かせません。製造時に使われる水酸化カルシウム特有の匂いや余分な水分を取り除くため、熱湯で2〜3分ほど茹でてから水気をしっかり切ることで、出汁や調味液の染み込みが格段に向上します。最近では「アク抜き不要」と表記された下処理済みパックも増えており、調理時間を短縮したい場合に便利です。