「朝ドラの『にじいろ』って誰が歌っているの?」という疑問に対する明確な答えは、実力派シンガーソングライターの絢香(あやか)です。楽曲は2014年4月28日に配信先行でリリースされ、同年6月18日に13枚目のシングルとしてCD発売されました。
タイアップとなった作品は、NHK連続テレビ小説『花子とアン』。モンゴメリーの名作『赤毛のアン』の日本語翻訳者として知られる村岡花子の激動の半生を描いたドラマで、ヒロイン・安東はな(後の村岡花子)を吉高由里子が熱演しました。最高視聴率25.9%、期間平均視聴率22.6%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)という、2010年代の朝ドラを代表する驚異的な高視聴率を記録しています。
当時、吉高由里子と絢香の間には特別な信頼関係が築かれていました。ドラマのクランクアップ当日、撮影スタジオに絢香がサプライズで駆けつけ、キャストやスタッフが見守る中で「にじいろ」を生歌唱。過酷な長期撮影を走り抜いた吉高由里子が感極まって大粒の涙を流したエピソードは、制作現場の固い結束を象徴する伝説として今も語り継がれています。
同年末の『第65回NHK紅白歌合戦』では、紅組司会を務めた吉高由里子の紹介を受け、絢香が万感の思いを込めて「にじいろ」を歌唱。ドラマと主題歌が見事に共鳴した名シーンとして、多くの視聴者の記憶に焼き付いています。