事の始まりは今年初頭、動画投稿アプリやX(旧Twitter)上に突如として現れた、奇妙なノイズ混じりのアカウントだった。投稿される動画はどれも、古いアナログテレビの砂嵐のような映像に、モールス信号や不規則な電子音が重なるもの。そして画面の隅には、常に「2026.06.21」という日付が刻まれていた。
当初はインディーズ映画のプロモーションか、あるいは代替現実ゲーム(ARG)の一種と見られていた。しかし、動画内の暗号を解読したネットユーザーたちが「太陽フレアによる超巨大電磁パルス(EMP)の発生」や「主要都市のブラックアウト」を示唆するメッセージを見つけ出したことで、事態は一変する。オカルト好きのコミュニティを超え、一般のネットユーザーの間にも急速に動揺が広がっていった。