騒動直後のネット上では、マライアに対する過激なバッシングやミーム(ネタ画像・動画)化が吹き荒れました。「歌姫の終焉」「ただの怠慢」といった厳しい声がSNSを埋め尽くし、キャリア最大の危機と目されたのも事実です。
しかし、その後の彼女の姿勢が世間の見方を大きく変えていきます。
事件からちょうど1年後の2017年末、マライアは再びタイムズスクエアのカウントダウンステージに立ちました。氷点下を下回る極寒の中、彼女は見事な生歌を披露して前年のリベンジを完遂。ステージ上で「温かい紅茶が欲しかったんだけど」とユーモアを交えて語りかける姿は、世界中の視聴者から大きな喝采を浴びました。
ネットの反応も次第に変化し、「失敗を恐れず再び立ち上がった」「完璧なサイボーグではなく、人間味のあるディーヴァ」としての親しみと敬意が再形成されたのです。弱さやトラブルを隠さず、自らの声と向き合い続ける彼女の姿勢は、結果としてアーティストとしての深みを増すことにつながりました。