かむかむレモンの過剰摂取がもたらす弊害は、体重増加や体脂肪の蓄積だけにとどまりません。歯科医学および消化器の観点から、見落とされがちな2つのリスクが存在します。
最も深刻なのが、虫歯および「酸蝕歯(さんしょくし)」のリスクです。かむかむレモンは水あめをベースにした粘着性の高いソフトキャンディであるため、咀嚼時に奥歯の溝や歯間に強固に付着します。さらに、レモン果汁由来のクエン酸と酸味料により、口内環境は急激に強い酸性(pHがエナメル質の溶解閾値である5.5を大きく下回る状態)へと傾きます。酸によって軟らかくなった歯のエナメル質に砂糖が長時間密着し続ける環境は、口腔衛生上、極めて過酷なコンディションと言わざるを得ません。
また、一度に大量に摂取した際の一時的な消化器トラブルも報告されています。公式の栄養素であるビタミンCは水溶性であり、過剰分は尿として排出されるものの、一度に短時間で大量に体内へ入ると腸内の浸透圧が乱れ、お腹が緩くなる要因になります。加えて、光沢剤や乳化剤などの添加物、さらには強い酸刺激が胃粘膜を刺激し、胃もたれや胸焼けを引き起こすケースがあることも認識しておく必要があります。