前田大然選手の代名詞といえば、DF陣を一瞬で置き去りにする驚異的な走力です。公称50m走5秒8という短距離スプリントの爆発力は、Jリーグ時代から海外メディアの注目を集めていましたが、欧州最高峰のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の舞台でも時速35km/h超を計測し、世界トップクラスのサイドバックを脅威に陥れました。
しかし、彼の真の恐ろしさは単発の速さにとどまりません。90分間を通して強度の高いスプリントを40回〜60回以上繰り返す無尽蔵のスタミナと回復速度こそが、現代フットボールの戦術に革命をもたらしています。相手ディフェンダーがボールを保持した瞬間にトップスピードで間合いを詰め、パスコースを限定しながらボールを強奪する「ハイプレス」は、もはや単なる守備ではなく、チーム最大の決定機を生み出す攻撃の起点として機能しています。
現地スコットランドの解説陣も「相手DFに考える時間を与えない心理的パニックを引き起こす存在」と評しており、前線からのプレッシングでチーム全体を押し上げるプレースタイルは、日本代表の森保一監督をはじめ、彼を起用した歴代の名将たちが絶大な信頼を寄せる最大の理由です。