ドーム状の狭い筒に全身を滑り込ませる従来のトンネル型装置は、高磁場による鮮明な画像を得られる反面、受診者に過度な精神的ストレスを与えてきた。トンネル内部の密封感に加え、カンカンと鳴り響く工事現場のような連続音が不安を増幅させるからだ。これに対し、開口部が横方向に広がる設計を採用した開放型システムは、検査中も周囲の風景やスタッフの様子を視界に捉え続けることができる。
構造上の決定的な違いは、磁場を作る架台(ガントリー)の形状にある。従来型が筒状の超電導マグネットで全身を覆い尽くすのに対し、開放型は上下のプレートで受診者を挟み込む構造が主流だ。横方向が大きく開口しているため、保護者が付き添って手を握りながら撮影を行ったり、肘や膝を曲げた自然な姿勢のまま患部を追尾撮影したりすることが可能となった。
技術革新が進んだ現在、かつて懸念されていた画質面での課題も大幅に解消されている。信号処理技術の精度向上やノイズキャンセリング機構の進化により、受診者の快適性と診断能力の両立が高いレベルで実現している点が、最新トレンドにおける最大の転換点と言えるだろう。