メールアドレスの見分け方において最も致命的な誤解は、「@」の左側(ユーザー名)を見て安心することだ。送信者は自由な文字列を指定できるため、ここだけを本物そっくりに見せかけるのは容易い。見るべき本質は「@」の右側、つまりドメイン名である。
犯罪グループは本物の公式ドメインに極限まで似せた類似ドメイン(タイポスクワッティング)を用意する。たとえば、正解のドメインに対し、文字を1文字増やしたりハイフンを挟んだりして巧妙に変化させる。特に日本の公的機関や大手企業が用いる `co.jp` や `go.jp` は厳しい法人登記審査を通過した組織しか取得できない。ドメインを「右から左へ読む」トレーニングを積むことで、怪しいサブドメインの罠を瞬時に見破れるようになる。