かつての「恋のABC」には、次の段階へ進むことへの同調圧力や、「雰囲気に流されてCまでいく」といった曖昧さがつきまとっていた。だが、性的同意(コンセント)に関する教育や議論が浸透した現在、そうした過去の空気感は否定的に捉えられている。
今の若者たちが語る「ABC」の議論で最も重視されるのは、各ステップにおける明確な意思表示だ。「ここから先へ進んでもいいか」「今の状態をお互いにどう感じているか」を言葉にして確認し合う姿勢が徹底されている。察することに頼るのではなく、誠実な対話を重ねるプロセスそのものが、2026年における最もスマートで魅力的な恋愛の作法とされているのだ。