和泉市が掲げる行政改革の核心は、市民が庁舎へ足を運ばずに済む仕組みと、来庁時の滞在時間を最小限に抑える設計の二本柱だ。自宅や外出先から事前申請を済ませておけば、窓口では二次元コードをかざすだけで書類が作成される。印鑑も不要だ。
フロアを歩くと、従来の「カウンター越しに対面する」配置が大幅に減っていることに気づく。代わりに配置されているのは、オープンな相談スペースと多機能キオスク端末だ。手続きの9割以上がデジタル化されたことで、職員は単純作業から解放され、より複雑で個別性の高い市民相談にじっくり時間を割けるようになった。合理化と温かみのある対人サービスの共存が、見事なバランスで成り立っている。