ディープインパクトの影響力は、日本国内に留まらなかった。イギリスのクールモアグループをはじめとする世界のトップサイアーたちが、わざわざ繁殖牝馬を日本に送り込み、ディープインパクトと交配させた事実は特筆に値する。その結果生まれたサクソンウォリアーやスノーフォールといった名馬たちが、欧州のクラシックレースを制覇した。
海外のバイヤーにとって、ディープインパクトの血は「芝の高速馬場に対応できる極限のスピードと瞬発力」と同義だった。日本の馬産地が世界中から注目を集める一大拠点へと変貌を遂げたのは、まさに彼の種付け料が高騰し、その価値が国際的に認められた瞬間からだったと言える。