医療少年院での処遇を経て、2004年に仮退院、2005年に本退院(社会復帰)を果たした元少年Aは、保護司や弁護団を通じて元少年Aから遺族への手紙を定期的に送るようになります。
命日などに合わせて送られてきた少年Aの謝罪文の真相について、手紙を受け取った被害者遺族の受け止めは極めて複雑かつ厳しいものでした。手紙には謝罪や反省の言葉が並べられていたものの、被害男児の父親である土師守さんをはじめとする遺族側は、「文章が美辞麗句で飾られており、真の反省や痛みが伝わってこない」「自己陶酔の域を出ていない」と苦言を呈しています。
形式的な謝罪を繰り返す一方で、被害者側の心情に寄り添う具体性が欠如していた手紙は、遺族の反応として納得や許しを得るには至らず、かえって深い傷を抉る結果となっていました。