作者の素顔と並んで関心を集め続けているのが、性別や年齢に関するトピックだ。公式なプロフィールとして明かされている情報は極めて少なく、福岡県出身であること、自画像を眼鏡をかけたワニとして描いていること程度に限られている。
一方で、業界内やファンの間では「女性作家ではないか」という見方が根強い。その根拠として挙げられるのが、連載中のおまけページや巻末コメントに見られる繊細で腰の低い筆致、登場人物の感情機微を丁寧に拾い上げる作劇スタイルだ。また、連載立ち上げ時の初期短編から一貫して見られる家族愛の描写や、キャラクターの精神的な痛みに寄り添う眼差しは、少年漫画の伝統的なバトル構造に新たな情感を吹き込んだと評されている。公式発表がない以上、性別の断定は避けるべきだが、こうした作家性の特異さが様々な人物像の憶測を呼ぶ要因となっている。