浅野ゆう子のキャリアを語る上で欠かせないのが、長年在籍した古巣を離れ、大手芸能プロダクション「生島企画室」へ移籍したことである。この環境の変化が、彼女の役者人生にさらなる深みをもたらした。
かつてのトレンディドラマで見せた華やかなヒロイン像から脱皮し、時代劇の重厚な悪女からサスペンスドラマの複雑な母親役まで、演じる役柄の幅を大きく広げた。ドラマの劇中で「息子を溺愛する母親」や「息子の事件に苦悩する母親」を圧巻の演技力で演じ切るたびに、視聴者は強いリアリティを感じ、それが現実のプライベートのイメージと重なり合って検索行動へと繋がった側面も見逃せない。
年齢を重ねるごとに増していく気品と説得力。生島企画室での活動を通じて、単なる往年のスターにとどまらず、確固たる実力派女優としてのポジションを強固なものにしている。