気象庁が発表した最新の気候データは、専門家たちにも強い緊張感を与えている。本州付近で太平洋高気圧とチベット高気圧が二重に重なり合う「ダブル高気圧」の構造が長期化。上空から熱気が押し付けられる断熱圧縮により、内陸部を中心に40度を超える危険な熱波が頻発する環境が整ってしまった。
かつては稀だった「災害級の猛暑」という表現も、今や日常の警戒ワードに格下げされた感がある。夜間になっても気温が30度を下回らない「超熱帯夜」の発生頻度が増加しており、住家やオフィス街に蓄積された熱が逃げ場を失っている。都市部のアスファルトやコンクリートが生み出すヒートアイランド現象が、日中の極限的な暑さを夜間まで引き延ばす悪循環が続く。