インターネット上で長年囁かれ続けている「『ハガネの女』は打ち切りになったのではないか」という噂。その真相を探ると、当時の放送を取り巻く特殊な事情と、視聴者の間で巻き起こった激しい議論が浮かび上がってきます。
まずSeason1に関しては、全7話という民放連続ドラマとしては極めて短い話数で完結しました。この短さから「視聴者からのクレーム殺到で急遽打ち切られた」との憶測が広まりました。しかし実際のところ、これはテレビ朝日「金曜ナイトドラマ」枠における当初からの短期集中放送スケジュールであり、公式に打ち切られたわけではありません。
ただし、放送内容が強烈な物議を醸したのは紛れもない事実です。第1話から小学生同士による衣服を脱がせる性的ないたずらや、恐喝、集団無視といったダークな演出がリアルに描かれ、BPO(放送倫理・番組向上機構)には保護者層から意見が寄せられる事態に発展しました。
さらに2011年に放送されたSeason2では、東日本大震災直後の木曜ドラマ枠への昇格という難しいタイミングに加え、不法滞在児童問題など社会派テーマを前面に押し出した結果、原作者である深谷かほる氏の意図から設定が大きく改変され、原作クレジットを巡るトラブルに発展。こうした複合的な要因が重なり、「打ち切り」という印象を強める結果となったのが真相です。