同じオーブン設定温度で焼いたとしても、型の材質によって完成品の出来栄えは劇的に変わる。スチールにフッ素加工を施したケーキ型は熱伝導率が抜群だ。生地の底面や側面にしっかりと香ばしい焼き色がつき、外はサクッ、中はしっとりとした理想的な質感を生み出す。
シリコン製の型は熱の伝わり方が比較的マイルドになる。焼き色がつきにくく全体が柔らかく仕上がるため、焦げ付きを防ぎたい繊細な生地に向いている。ただし、焼成中に側面が外側へ膨らんでしまい、四角形が歪むことがあるため注意が必要だ。
紙製のスクエア型は熱伝導が最も緩やかで、生地に優しく火を通す。焼き色は淡く仕上がるが、そのままプレゼントとして贈れる利便性は他を圧倒する。カリッとした香ばしさを求めるならスチール製、ソフトな仕上がりと扱いやすさを重視するならシリコンや紙製を選ぶのが正解だ。