大物芸能人を親に持つ「二世タレント」には、常に親の七光りという色眼鏡がつきまといます。しかし、駿河太郎さんはデビュー当時から父親の存在を公表せず、自らの足でオーディションを受け続けました。
「父親の名前で仕事をもらっても、実力がなければすぐに消える」という強い危機感を抱いていた太郎さんは、現場で鶴瓶さんの息子であることを徹底して隠していた時期もあります。そんな泥臭い下積みが実を結んだのが、2011年後期のNHK連続テレビ小説『カーネーション』でした。
ヒロイン・小原糸子の夫となる小原勝役をオーディションで勝ち取った駿河さんは、優しく包容力のある関西人男性を好演。戦死してしまう切ない役どころを見事に演じ切り、「あの素晴らしい俳優は誰だ」と全国的な知名度を獲得しました。父のコネではなく己の演技力で評価を勝ち取った瞬間でした。