田中角栄「日本列島改造論」の全貌|熱狂と狂乱物価、現代への遺産

田中角栄「日本列島改造論」の全貌|熱狂と狂乱物価、現代への遺産

田中角栄「日本列島改造論」の全貌|熱狂と狂乱物価、現代への遺産の注目ポイントを丁寧に掘り下げてご紹介します。

日本列島改造論の柱となったのが、全国を網の目のようにつなぐ高速交通ネットワークの整備構想でした。田中角栄が掲げたスローガンは「東京から全国の主要都市へ日帰り圏、あるいは2時間半〜3時間以内でアクセスできる国づくり」です。

構想では、当時の東海道・山陽新幹線にとどまらず、東北、上越、北陸、九州、北海道など総延長約9,000kmに及ぶ全国新幹線鉄道網の整備が打ち出されました。同時に、総延長約1万km(当初計画約7,200kmから拡充)の高規格幹線道路網を敷設し、大都市と地方の物理的距離を一気に縮める計画でした。

このインフラ構想は、新潟・越後線沿線の豪雪地帯に生まれ、冬期に陸の孤島となる故郷の不条理を肌で知っていた田中角栄ならではの強烈な原体験が根底にありました。道を開き、鉄路を延ばすことこそが、地方格差を是正する絶対条件であるという信念だったのです。

伊藤 翔太
Author

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。