全盛期には毎週のように高視聴率を連発していた国民的番組が、2007年3月に約10年の歴史に幕を下ろした際、世間には大きな衝撃が走りました。単なる数字の低迷ではない、伊東家の食卓 終了理由 真相には番組独自のストイックな制作方針がありました。
最大にして決定的な理由は「検証可能な裏ワザの枯渇(ネタ切れ)」です。番組には毎週数万件単位のアイデアが視聴者から投稿されていましたが、スタッフはそれらをすべて実験・検証していました。科学的根拠があり、一般家庭で安全に再現でき、かつ視聴者が「おぉ!」と驚くレベルの裏ワザは、年間数百個を消化する中で物理的に限界に達していたのです。
さらに、番組後期には「視聴者が日常で使える裏技」から「実験的な面白ネタ」へとシフトせざるを得なくなり、制作陣とキャストの間で「生活に役立つ本質的な裏ワザが紹介できなくなる前に、美しく完結させよう」という共通認識が形成されました。質の低下を許さず、最高の看板を保ったまま幕を引くという、当時のテレビマンたちの誇り高き決断だったと言えます。