株式市場において、ジャパンディスプレイ(JDI)の株式は長らく「超低位株」の代名詞とされてきた。1株数十円台という水準で推移する株価は、個人投資家による短期的なマネーゲームの標的になりやすく、ファンドなどの機関投資家からは長らく投資対象外として扱われてきた歴史がある。
しかし、直近の売買出来高には明らかな変化が観察される。特定の材料が出るたびに急増していた一時的な出来高のスパイクとは異なり、下値を支えるような安定した売買注文が入る場面が増えてきたのだ。市場関係者は「実需を伴う資金が一部で動き始めている兆候」と指摘する。赤字垂れ流しの構造から脱し、営業収益を確保できる体質へと脱皮できるかどうかが、低位株からの脱却に向けた最大の分岐点となっている。