GSX-R1000シリーズの歴史を紐解く上で、2017年のフルモデルチェンジ(通称L7型)から生産終了までの熟成プロセスは見逃せません。年式による細かな改良点を把握しておくことは、中古車両を選ぶ際の必須知識となります。
特に大きな転換点となったのが2019年モデル(L9型)におけるアップデートです。スズキはユーザーからのフィードバックを受け、以下の改良を施しました。
まず、GSX-R1000Rのフロントブレーキホースが従来のゴムホースからステンレスメッシュホースへと変更されました。これにより、ハードブレーキング時やサーキット連続周回時におけるレバータッチの剛性感とコントロール性が大幅に向上しています。
さらに、レーサーベースとしての戦闘力を高めるため、フレーム側のスイングアームピボット位置を変更できる可変ピボット機構をRに新採用。タイヤも従来のRS10から、より高いドライグリップを誇るブリヂストン製「BATTLAX RACING STREET RS11」へ刷新されました。また、マフラーのエキゾーストパイプガードがブラックからシルバーへ、ヒートプロテクターのカラーリングが変更されるなど、細部のルックスもブラッシュアップされています。